メイショウバチカン（1995年生、母ベラサントス）

メイショウバチカン（1995年6月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時16歳）と交配したベラサントスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）高橋農場。戦績は、中央平地34戦5勝2着4回、中央障害7戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の下鴨ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

4月5日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

4月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月21日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンコランダムを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

7月25日、中4週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の川西特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

10月3日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月1日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたシンボリアカデミー決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月19日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したエムアイブロンコを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

4歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（7戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリトルハーモニーに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

1月17日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったスエヒロコマンダーにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

1月31日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（9戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったワールドナウに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（11戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（12戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエリモシーズを鮮やかな末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

4月18日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は飯田祐史騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリスタルドンを上がり2位の末脚で半馬身差し切って4勝目を収める

6月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は飯田祐史騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

7月25日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（14戦3勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウガイセンに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月6日、中4週で迎えた25戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（16戦4勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（2000年）

1月9日、中8週で迎えた26戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（17戦4勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（18戦4勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた28戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（19戦4勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は飯田祐史騎手（7戦1勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデG3の七夕賞（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6歳（2001年）

2月17日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（20戦4勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（21戦4勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた35戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた38戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉堂信雄騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた39戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉堂信雄騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったビゼンスバルから3馬身差の2着となった。

9月2日、中3週で迎えた40戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で嘉堂信雄騎手（5戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のサマーキンバリーに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月3日、中8週で迎えた41戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で嘉堂信雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。