クレスコワンダー（2003年生、母ラスリングカプス）

クレスコワンダー（2003年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したラスリングカプスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、堀川三郎によって1,050万円で落札された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月26日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3歳（2006年）

2月11日、中8週で迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したセフティバーニングにアタマ差届かず2着となった。

3月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフミノウインダムをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月8日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

10月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

11月11日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテンシノダンスを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

4歳（2007年）

9月29日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月24日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月2日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5歳（2008年）

5月11日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた13戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

6月21日、中3週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚にキレが無く17着に敗れた。

6歳（2009年）

4月4日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスーパーウーマンにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月30日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサマーウインドに3/4馬身届かず2着となった。

11月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7歳（2010年）

5月1日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

7月10日、中6週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8歳（2011年）

1月9日、約6か月の休み明けで迎えた26戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（8戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったジールドリルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。