ニシノエナ（1988年生、母ローズマリーシロー）

ニシノエナ（1988年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のニシノエトランゼ（当時9歳）と交配したローズマリーシローが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は1992年の晩秋特別(900万下)。

経歴

デビュー前

田所稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月9日、デビュー戦は栩原一男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったバンブーパッションに詰め切れず、約12馬身差の2着となった。

3歳（1991年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で栩原一男騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で栩原一男騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で栩原一男騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で栩原一男騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた7戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウミネルバに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月27日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は栩原一男騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（7戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で栩原一男騎手（8戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で栩原一男騎手（9戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で栩原一男騎手（10戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた13戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は栩原一男騎手（11戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（12戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

4歳（1992年）

1月5日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた17戦目は、須崎昇騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

2月9日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の背振山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は久保田英敬騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセニョーラマミーを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

3月22日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた23戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブランドエレッセを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアオイビッグスターを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた26戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後はエースアスリートと並んで2着同着となった。

8月22日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のベンチャーキングに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月13日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタカサゴヒデオーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月25日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハッピーチョイスに2馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

11月28日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（1993年）

5月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（9戦2勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったローリエアンドレに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた32戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したツエルクプリンスにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月26日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は土谷智紀騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。