エイシンポジション（2016年生、母エイシンパンサー）

エイシンポジション（2016年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+有利な位置を取ること」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したエイシンパンサーが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。主な勝ち鞍は2020年の桶狭間ステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月28日、デビュー戦はJ.モレイラ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

3歳（2019年）

4月28日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るパラーティウムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2020年）

1月11日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベストチャームに5馬身の差をつけて優勝

5月9日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテーオーターゲットをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月6日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルーメンクローネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた12戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

2021年4月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。