メイサウザンアワー（2018年生、母ディナシー）

メイサウザンアワー（2018年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+1000の時間」。毛色は鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時9歳）と交配したディナシーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のフローラステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、丸沼千明牧場によって2,376万円で落札された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったオレンジフィズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中9週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミュラッカに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月22日、中7週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアカイトリノムスメにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

4月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入った。

5月22日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスのカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリーンスイープを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4歳（2022年）

1月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの西尾特別（中京芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオータムヒロインを半馬身振り切って雨中の戦いを制した。

2月13日、中2週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のククナをアタマ差振り切って雨中の大混戦を制した。

2022年11月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。