マルターズホビー（2002年生、母Buckarina）

マルターズホビー（2002年5月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋チゴハヤブサ」。毛色は栗毛。種牡馬のスピニングワールド（当時9歳）と交配したBuckarinaが22歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の長岡特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

12歳のとき、天羽禮治牧場から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、スプリングファームによって57.75万円で落札された。

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

3月13日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキッズレディーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

4月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月7日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダイイチミラクルをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

8月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシンボリロッキーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月24日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールドクラウンをクビ差振り切って制した。

10月30日、中4週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ヴリルにクビ差交わされて2着となった。

4歳（2006年）

1月9日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（7戦3勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月17日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフェザーレイを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

5歳（2007年）

2月18日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたブルーメンブラット決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月25日、中4週で迎えた17戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた20戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

3月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦3勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた26戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。