ワスレナグサ（2005年生、母ディマイング）

ワスレナグサ（2005年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「忘れな草」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したディマイングが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

1月13日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

1月26日、中1週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを5馬身以上保って、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、アリージェンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フィーユにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月23日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリノソーニャに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

5月31日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

11月2日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先手を取り、リードを5馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のアマゾネスバイオに5馬身の差をつけて2勝目を手にした。

4歳（2009年）

4月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（8戦2勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（9戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

9月5日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（10戦2勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のインディストラーダに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月26日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の直江津特別（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（11戦2勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、サクラロミオに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月31日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（12戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

11月15日、中1週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

5歳（2010年）

3月13日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（13戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。