キタサンダムール（2020年生、母キタサンプリンセス）

キタサンダムール（2020年2月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+愛(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したキタサンプリンセスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤナガワ牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

4月1日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたイトカワサクラ決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月23日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のガットネロをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月20日、中3週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月8日、中6週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

10月28日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

11月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

4歳（2024年）

3月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた8戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

7月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、河原田菜々騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河原田菜々騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったテーオーダグラスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。