バイオレットマーチ（1995年生、母フレックスマーチ）

バイオレットマーチ（1995年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はサラブレッド系で、毛色は鹿毛。種牡馬のリュウズイショウ（当時14歳）と交配したフレックスマーチが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は針生寿美。戦績は、中央平地27戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2000年の和布刈特別(900万下)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

3月29日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のジョーセレブレイトをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

5月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

6月6日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

12月13日、連闘で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月20日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた10戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

1月31日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったセイレンにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアンターフを強烈な末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

3月21日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のセゾンコンチェルトをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月2日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（10戦2勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

5月8日、連闘で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい18着に終わった。

11月27日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上900万下の田川特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の岩国特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2000年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（11戦2勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

1月16日、中0週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（12戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

2月6日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（13戦2勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のダイゴアルタスに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月25日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（5戦2勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた26戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（7戦2勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。