アデニウム（2005年生、母サンドシャーディー）

アデニウム（2005年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『砂漠のバラ』と呼ばれる植物名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時8歳）と交配したサンドシャーディーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地10戦1勝2着1回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

5歳のとき、目名共同トレーニングセンターから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

ユニオンオーナーズクラブにて総額735万円（3.68万×200口）で一口馬主が募集された。

中川公成厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

4月5日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

4月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したシャンスイを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月8日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7月26日、中6週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のアメイジングレイスに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

11月2日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4歳（2009年）

5月17日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

8月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹野宏史騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月19日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた11戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、渋谷区特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

11月2日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、時雨特別（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた13戦目は、早見多加志騎手を鞍上に迎えて、初氷特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。