シークレットラン（2016年生、母カールファターレ）

シークレットラン（2016年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「秘密の走り」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンカーク（当時10歳）と交配したカールファターレが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の古都ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、亀井哲也によって4,212万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月10日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったアガラスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のラージヒルを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のランフォザローゼスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（2019年）

1月14日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月17日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月16日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

12月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したジャコマルに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月12日、中4週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの初咲賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエアジーン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月7日、中7週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったキングオブコージにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディバインフォースに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

5月10日、中4週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月18日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったドリームソルジャーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンティシペイトをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2021年）

1月5日、中8週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

8月7日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6歳（2022年）

7月10日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

12月3日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

7歳（2023年）

3月5日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた22戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

7月2日、中7週で迎えた23戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた25戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

8歳（2024年）

2月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝2000m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4月6日、中8週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。