タニノタバスコ（1992年生、母タニノデザート）

タニノタバスコ（1992年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時12歳）と交配したタニノデザートが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着5回、中央障害3戦1勝。1997年のエメラルドステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月1日、デビュー戦は日吉正和騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で日吉正和騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月3日、中4週で迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサカイヤタローを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

6月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

4歳（1996年）

6月22日、約10か月の休養明けで迎えた10戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月6日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた12戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月17日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の布引特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

10月6日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたスズカニューライト決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月20日、中1週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタケノパンジーをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の河口湖特別（東京芝2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったドウカンシンホニーにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

11月17日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロメンカールを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

5歳（1997年）

2月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったバンフにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月16日、中1週で迎えた22戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパノラマオーをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

4月13日、中1週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンサンサンにクビ差届かず2着となった。

4月27日、中1週で迎えた25戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のツインイレブンをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

5月17日、中2週で迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、エメラルドステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したダイタクサージャンにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月7日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、グリーンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビックマイカルを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

9月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた31戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6歳（1998年）

1月17日、中3週で迎えた32戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた33戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

8月30日、約6か月半の休み明けで迎えた34戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のシリウスランドに7馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月28日、約3か月の休み明けで迎えた35戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。