イルヴェントドーロ（2016年生、母エーシンメンフィス）

イルヴェントドーロ（2016年4月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「黄金の風(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したエーシンメンフィスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平井克彦から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、兼松康太によって8,424万円で落札された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月15日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルセーヌを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

2月2日、中6週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

6月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの出石特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

7月28日、中4週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

11月16日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4歳（2020年）

1月12日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のルールダーマに2馬身半の差をつけて制した。

3月21日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスのラジオ関西賞仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鷹ケ峰特別（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は勢いを失って17着に敗れた。

9月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

5歳（2021年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6歳（2022年）

1月16日、約11か月の休養明けで迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた15戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、大久保友雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた18戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの函館道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

2022年8月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。