サンソヴール（2011年生、母サンヴィクトワール）

サンソヴール（2011年2月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サンヴィクトワール山を望むプロヴァンス地方にある大聖堂の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したサンヴィクトワールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着3回、地方4戦3勝。2017年の愛知杯(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月23日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエアアンセムに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2014年）

8月2日、約8か月半の休み明けで迎えた2戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.エスポジート騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたダークファンタジー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月19日、中4週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月2日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

4歳（2015年）

3月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から46kg戻して迎えた6戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョイフルハニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリーミングハートに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るキャニオンサクセスを強烈な末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月28日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスマイルシャワーを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

8月30日、中8週で迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月8日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアールブリュットに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2016年）

2月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

3月13日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた14戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

7月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイヤモンドダンスを半馬身振り切って6勝目をつかんだ。

9月19日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

12月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

6歳（2017年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雪/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったマキシマムドパリにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月12日、中7週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。