ダイイチビビット（1996年生、母ダイイチルビー）

ダイイチビビット（1996年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時13歳）と交配したダイイチルビーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2000年の利尻特別(500万下)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

5月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のピサノサンデーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、6着に終わった。

11月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアーサーズフェイムを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2000年）

1月29日、中5週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンスライフタイムに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月4日、中4週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の潮来特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイワバチカンをハナ差振り切ってファンの高評価に応えた。