グランカバージョン（1995年生、母パッションダイヤ）

グランカバージョン（1995年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時15歳）と交配したパッションダイヤが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）中田牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方23戦8勝2着2回。主な勝ち鞍は2000年のオメガ賞(一般B2二)。

経歴

デビュー前

高岡秀行厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（1997年）

4月24日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアリアケキャンドルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月12日、中6週で迎えた2戦目は、2歳戦のウィナーズチャレンジ（札幌(地)ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦の追分特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

3歳（1998年）

4月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた4戦目は、3歳戦のつつじ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月6日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた6戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの新緑特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた7戦目は、4歳（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米川昇騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のブリッジスパートに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

6月13日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、角川秀樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

4歳（1999年）

4月16日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、藤江昭徳騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアジュディナキリにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月29日、中2週で迎えた11戦目は、緑風特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場直之騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のハネダウインザーに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

6月7日、連闘で迎えた12戦目は、一般C1七八（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場直之騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルアベルをクビ差振り切って優勝

6月26日、中2週で迎えた13戦目は、こと座特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で的場直之騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

11月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月29日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、新宿区特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るアミアットを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

12月10日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒカルカマタを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

5歳（2000年）

1月7日、中3週で迎えた17戦目は、ファーストドリーム賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、アレキサンドライト賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

2月29日、中3週で迎えた19戦目は、春暖賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた20戦目は、爽春賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた21戦目は、アルクツールス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ウイーンルションに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中3週で迎えた22戦目は、一般B2四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマルヨシカングを半馬身振り切って7勝目を手にした。

5月21日、中1週で迎えた23戦目は、オメガ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエスホッパーを3/4馬身振り切って優勝

8月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、澤佳宏騎手を鞍上に迎えて、ロマンチックナイト賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6歳（2001年）

1月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた25戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月3日、中3週で迎えた26戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。