パソロブレス（2018年生、母ゼマティス）

パソロブレス（2018年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「米国、カリフォルニア州の地名。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時11歳）と交配したゼマティスが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上C2二。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,200万円（6万×200口）で一口馬主が募集された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月10日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

2月21日、中5週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

3月13日、中2週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、逃げるタマモネックタイを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月9日、中7週で迎えた4戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

8月21日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月20日、中8週で迎えた6戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1870m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったマテンロウアレスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンデュレイトに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2022年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフクジュに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスターリーソングに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

5月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月16日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラスの南相馬特別（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

2021年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。