ヴァイオリン（2005年生、母トミケンエンプレス）

ヴァイオリン（2005年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「楽器名」。毛色は鹿毛。種牡馬のバイオマスター（当時9歳）と交配したトミケンエンプレスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡穂別町、生産者は真壁信一。戦績は、中央平地11戦0勝、中央障害2戦0勝、地方19戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年のアタックチャレンジ。

経歴

デビュー前

1歳のとき、真壁信一から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2007年）

7月26日、デビュー戦は川島洋人騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月28日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のロードサクセスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、連闘で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島洋人騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川島洋人騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川島洋人騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサクセスプリティーに1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月16日、中5週で迎えた6戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、2歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、プラチナスピリットに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月19日、中4週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

3歳（2008年）

1月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた9戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ロードグリンに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月6日、連闘で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

2月16日、中0週で迎えた11戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた12戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月25日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたロードグリン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた14戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメモリースラッシュに2馬身半の差をつけて優勝

6月15日、中2週で迎えた17戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦1勝）。17頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた18戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた19戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、ブラウンラブリイにハナ差交わされて2着に惜敗した。

8月19日、中1週で迎えた20戦目は、3歳戦のコノハズク特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、マイミカプリンセスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中3週で迎えた21戦目は、3歳戦の雷鳥特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月23日、連闘で迎えた22戦目は、3歳戦の萩特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（9戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

11月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

4歳（2009年）

2月8日、中5週で迎えた25戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

2月15日、連闘で迎えた26戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月19日、連闘で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた29戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

8月29日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、高野和馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた31戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた32戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。13着に終わった。