パシオンルージュ（2008年生、母セクシーココナッツ）

パシオンルージュ（2008年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「赤い情熱（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時14歳）と交配したセクシーココナッツが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の閃光特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、松田牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ノーザンファームによって735万円で落札された。

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

10月3日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、コーンドリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアポロノカンザシに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月9日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたアタッキングゾーン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月5日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

7月17日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

9月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、センターステージにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月25日、中1週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

12月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ユキノマークンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた13戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のクロンドローリエに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月29日、中9週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月16日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

10月28日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 小雨/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

11月18日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月20日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

7月6日、中7週で迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月27日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。最後は、2着のシンワクイーンに2馬身の差をつけて制した。

9月1日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の稲妻特別（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。