メモリーコロネット（2015年生、母メモリーパフィア）

メモリーコロネット（2015年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+花冠より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したメモリーパフィアが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2019年の瀬戸内海特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はブレイニーランと並んで2着同着となった。

4月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイメイスズに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

11月17日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒロイックアゲンに半馬身届かず2着に敗北した。

12月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアングルティールをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3月30日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月29日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたミッキーブリランテ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

8月11日、中5週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したウィンドライジズに半馬身届かず2着に敗北した。

9月8日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のトオヤリトセイトに3馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

11月10日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったライラックカラーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2020年）

3月14日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月13日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2020ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。