オーブルクール（2021年生、母メイショウユウゼン）

オーブルクール（2021年5月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「始まり(仏)+心(仏)。強い心を持ってレースに臨めますように」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeclaration of War（当時12歳）と交配したメイショウユウゼンが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島牧場。2025年の福島テレビ賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2024年）

6月15日、デビュー戦は原優介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

8月25日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバルサミコを自慢の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のチェルシーを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

4歳（2025年）

3月16日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたショウナンアビアス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のフレイミングパイを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

7月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルディックに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

7月20日、中1週で迎えた7戦目は、福島テレビ賞（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったシアージストに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。