タカラファイター（1989年生、母カスタネット）

タカラファイター（1989年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時7歳）と交配したカスタネットが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）ローレルファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の巌流島特別(500万下)。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は作田誠二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月25日、中6週で迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったマジックレディーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のサクラミヤコに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

10月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたダーリングエスパー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（1993年）

1月6日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

2月21日、中2週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゴダイバ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（1994年）

3月5日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の戸畑特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた19戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジョージティムスを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

4月24日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴトクドリームに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6歳（1995年）

1月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた24戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の山陽特別（京都芝1600m 小雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。