ミスキャスト（1998年生、母ノースフライト）

ミスキャスト（1998年5月23日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したノースフライトが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回。2001年の弥生賞(G2)で3着に入った他、2004年の福島記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月4日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のブレーブティックに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のビッグゴールドを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2002年）

1月20日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

6月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

7月13日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月4日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

9月1日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

5歳（2003年）

1月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤコンドルをクビ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

2月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジャーカフェをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

4月19日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエルカミーノに半馬身届かず2着に敗北した。

5月17日、中3週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマヤノアブソルートを半馬身振り切って5勝目を収める

6月8日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦0勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に敗れた。

6歳（2004年）

6月13日、約12か月半の休養明けで迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はオーゴンサンデーと並んで9着同着となった。

9月12日、中5週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

10月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月14日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したセフティーエンペラにアタマ差届かず2着となった。

12月12日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。