ビップセレブアイ（2008年生、母ベストオブチャンス）

ビップセレブアイ（2008年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋愛される有名な馬になるように」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したベストオブチャンスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地31戦3勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、まるとみ冨岡牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木邦英によって1,134万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月19日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレッドデイヴィスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月20日、中8週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

12月25日、中4週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

3歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

2月26日、連闘で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

6月26日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトゥザサミットを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

8月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のエクセル浜松開設記念（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

11月19日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた12戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4歳（2012年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が振るわず17着に敗れた。

5月19日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

7月1日、中5週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2013年）

6月15日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

8月3日、中6週で迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。

10月19日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

12月22日、中8週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

6歳（2014年）

1月18日、中3週で迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月8日、中2週で迎えた25戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月29日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた27戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケッキセヨに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

5月17日、中1週で迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。