キチロクアナン（2007年生、母ベーゼドフラーム）

キチロクアナン（2007年1月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したベーゼドフラームが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地20戦0勝、地方16戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年のジュライフラワー賞(C1以下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、杵臼牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって735万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山本正美によって451.5万円で落札された。

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月16日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

3歳（2010年）

1月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

3月20日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

6月1日、中4週で迎えた7戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトアイリス特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦のジュライフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウフロリナに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月28日、中7週で迎えた9戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた13戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沖の島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

4歳（2011年）

2月8日、中5週で迎えた14戦目は、マルチフレンド特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（7戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（8戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

9月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（9戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（10戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の飛揚特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（11戦0勝）。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。17着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で二本柳壮騎手（12戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5歳（2012年）

1月15日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で二本柳壮騎手（13戦0勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で二本柳壮騎手（14戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で二本柳壮騎手（15戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では伸びを欠き15着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた24戦目は、湯前良人騎手を鞍上に迎えて、一般B5 C3（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた25戦目は、一般B5 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で湯前良人騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したマサノアローンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、水無月賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は湯前良人騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた28戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は大原浩司騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた29戦目は、一般B4 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、一般B5 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大原浩司騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大原浩司騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた32戦目は、一般B6 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大原浩司騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた33戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大原浩司騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた34戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大原浩司騎手（7戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた35戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大原浩司騎手（8戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月19日、中1週で迎えた36戦目は、一般C5（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大原浩司騎手（9戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。