アローウィナー（1997年生、母トウコウロマン）

アローウィナー（1997年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のホワイトストーン（当時10歳）と交配したトウコウロマンが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は泉渕瀬牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、中央障害4戦0勝、地方27戦3勝2着2回。2000年のジャパンダートダービー(G1)で4着に入った他、2000年の東京王冠賞(地方重賞)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、泉渕瀬牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

三坂博厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1999年）

9月7日、デビュー戦は澤佳宏騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は451kg。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビックプラザに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で澤佳宏騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のマツノロックオーに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月26日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンの’99ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で澤佳宏騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のこむらさき特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で澤佳宏騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったアエノマックイーンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

12月11日、中4週で迎えた5戦目は、2歳戦のシンビジウム特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で澤佳宏騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3歳（2000年）

1月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの’00ゴールデンステッキ賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で澤佳宏騎手（5戦2勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で澤佳宏騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

2月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの’00雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で澤佳宏騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

5月10日、中9週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で澤佳宏騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウツミダンスダンスをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

6月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で澤佳宏騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた11戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で澤佳宏騎手（10戦3勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入った。

10月17日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で澤佳宏騎手（11戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したイエローパワーに半馬身届かず2着となった。

11月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で澤佳宏騎手（12戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月30日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で澤佳宏騎手（13戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2001年）

5月22日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で澤佳宏騎手（14戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で澤佳宏騎手（15戦3勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた17戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で澤佳宏騎手（16戦3勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で澤佳宏騎手（17戦3勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月10日、中5週で迎えた19戦目は、’01かちどき賞（大井ダート1790m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で澤佳宏騎手（18戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で澤佳宏騎手（19戦3勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

5歳（2002年）

3月6日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で澤佳宏騎手（20戦3勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月31日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、地方重賞のかちどき賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で澤佳宏騎手（21戦3勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

12月9日、中5週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた23戦目は、’02勝島賞（大井ダート1790m 雪/不良）に53.5kgの軽斤量で出走。鞍上は23戦連続で澤佳宏騎手（22戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で澤佳宏騎手（23戦3勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

6歳（2003年）

1月15日、中2週で迎えた25戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で澤佳宏騎手（24戦3勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は26戦連続で澤佳宏騎手（25戦3勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

2月19日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのきさらぎオープン（大井ダート1790m 晴/重）に出走。鞍上は27戦連続で澤佳宏騎手（26戦3勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

11月1日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた28戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

11月23日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた29戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた30戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

7歳（2004年）

6月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で蓑島靖典騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。