ファンタジースズカ（1989年生、母Fantasy Land）

ファンタジースズカ（1989年4月28日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSadler's Wells（当時8歳）と交配したFantasy Landが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。1992年のローズステークス(牝G2)で3着に入った他、1992年の毎日杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/不良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のアジルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月1日、中3週で迎えた2戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサークルワンダーに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月29日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月10日、中5週で迎えた4戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマニンフォックスに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月25日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた10戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

4歳（1993年）

2月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

2月28日、連闘で迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

10月31日、約8か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦2勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したクリスタルケイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた15戦目は、K.モーゼス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（1994年）

1月6日、中4週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の新春賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

3月19日、中9週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月19日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。