メタモルフォーゼ（2017年生、母エンブレイス）

メタモルフォーゼ（2017年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「変身、一変する(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したエンブレイスが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月15日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシェーンを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月8日、中3週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月23日、中2週で迎えた5戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

10月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月15日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2021年）

3月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月21日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

5歳（2022年）

2月26日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月23日、中5週で迎えた18戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

10月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（5戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエトワールジェンヌを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

10月30日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月24日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

6歳（2023年）

4月29日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上2勝クラスのオーストラリアトロフィー（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（8戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのインディアトロフィー（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦1勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

2023年11月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。