ハギノプレシャス（2002年生、母トキオタヒーチ）

ハギノプレシャス（2002年1月30日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋貴重な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したトキオタヒーチが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地37戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、日隈良江によって2,835万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイタクカイエンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタサンブシドウを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3月19日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

5月14日、中5週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サンワードランに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のインディアトロフィー（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったサンライズバッカスにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

9月3日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2006年）

3月11日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルカケセラセラに3馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

3月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の渡利特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4月23日、連闘で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の高瀬川特別（京都ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のカミノヤマボーイに1馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月2日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の糺の森特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

10月1日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

5歳（2007年）

3月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月29日、中6週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

8月12日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（8戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（9戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

6歳（2008年）

4月12日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

11月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

11月8日、連闘で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。

7歳（2009年）

2月7日、中6週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた30戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月21日、中4週で迎えた31戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（12戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

7月5日、中6週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（13戦1勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（14戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた37戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。