ヒロシクン（2019年生、母エスプリドパリ）

ヒロシクン（2019年4月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「人名より+敬称」。毛色は芦毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したエスプリドパリが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年の一條記念みちのく大賞典(M1)に勝利した他、2024年の青藍賞(M2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、瀬谷隆雄によって1,650万円で落札された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月7日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に敗れた。

11月20日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

3歳（2022年）

2月6日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雪/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

3月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松田大作騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のペルマナントに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月9日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4歳（2023年）

1月5日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

5月14日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の闘争心でゴールまで頑張り、3着に入った。

5月27日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

10月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（11戦1勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、河原田菜々騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（12戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（13戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5歳（2024年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた21戦目は、川端海翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川端海翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた23戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般B1三（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエスクマに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月21日、中1週で迎えた24戦目は、ハイドランジア賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマナホクをハナ差振り切って断トツ人気に応えた。

6月4日、中1週で迎えた25戦目は、紫陽花賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマナホクに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月23日、中2週で迎えた26戦目は、M1の一條記念みちのく大賞典（水沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のグローリーグローリを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

7月15日、中2週で迎えた27戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（4戦4勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

9月16日、中8週で迎えた28戦目は、M2の青藍賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高松亮騎手（5戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のゼットセントラルに5馬身の差をつけて6勝目をゲットした。

10月14日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で高松亮騎手（6戦5勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた30戦目は、晩秋特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高松亮騎手（7戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のグローリーグローリを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。