スズノキセツ（1990年生、母スズノスカーレット）

スズノキセツ（1990年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時11歳）と交配したスズノスカーレットが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂口豊翼。戦績は、中央平地19戦4勝2着4回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の川西特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

2月28日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた2戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったチャレンジナムラに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のイイデキングをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月17日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したパーフェクトゲームにハナ差届かず2着となった。

10月31日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダイゴストロングをクビ差振り切って2勝目を手にした。

12月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、カトレマインにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の天神橋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田島裕和騎手（8戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のインターパワフルに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したホクトフィーバスに半馬身届かず2着となった。

9月25日、中2週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の川西特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウホダカを豪快な末脚で半馬身差し切って4勝目を収める

11月13日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（9戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

12月17日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

5歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた17戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた18戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

9月24日、約7か月半の休養明けで迎えた19戦目は、涼秋ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

6歳（1996年）

9月22日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた21戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。