ハルクバニヤン（2002年生、母サーモンタイム）

ハルクバニヤン（2002年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「雄大なる＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したサーモンタイムが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の伊勢佐木特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、松浦牧場によって7,350万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

9月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったアドマイヤテイオーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリワードウインディに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたコスモマリオネット決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトゥインクリングに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（2006年）

6月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアウトオブサイトを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

11月25日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

12月10日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2007年）

2月3日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたウインカーディナル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月31日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

6月10日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマキバスマイルに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

7月21日、中5週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6歳（2008年）

5月4日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

9月27日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

8歳（2010年）

4月14日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた17戦目は、平岩潤一騎手を鞍上に迎えて、DASHよかわ特別（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。