フィナンシェ（1999年生、母オギサバンナ）

フィナンシェ（1999年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時12歳）と交配したオギサバンナが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中神牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中神牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、井上徹郎によって525万円で落札された。

嶋田功厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月3日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホシノキンカに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月30日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた5戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月31日、中8週で迎えた6戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月5日、中2週で迎えた8戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ニンフェットにハナ差交わされて2着となった。

11月2日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたケイビイスパイダー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマルターズローゼズに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

12月14日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4歳（2003年）

4月13日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

7月26日、連闘で迎えた15戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5歳（2004年）

1月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた21戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のポートガルチに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

3月14日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

9月18日、約6か月半の休養明けで迎えた23戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

6歳（2005年）

1月10日、中5週で迎えた27戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。13着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。