ナンヨーオウトー（2008年生、母カミモリローマン）

ナンヨーオウトー（2008年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋桜桃」。毛色は栗毛。種牡馬のリンカーン（当時8歳）と交配したカミモリローマンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地17戦1勝、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大典牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、中村徳也によって682.5万円で落札された。

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月17日、中3週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。

3歳（2011年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月3日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンイヤーズを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月12日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

10月15日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず14着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた15戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

4歳（2012年）

3月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月13日、中8週で迎えた18戦目は、岡田大騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月17日、連闘で迎えた19戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、武甲山特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた20戦目は、サードニクス特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡田大騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。