ベネチアンテンズ（1999年生、母メジロジュリアン）

ベネチアンテンズ（1999年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時19歳）と交配したメジロジュリアンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地5戦2勝、地方11戦1勝2着1回。2002年の報知中津特別(A1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、秋田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、中村畜産によって840万円で落札された。

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月7日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオタケビに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中2週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリードシャトルを次元の違う末脚で半馬身差し切って優勝

3歳（2002年）

7月21日、約11か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月10日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

10月9日、中8週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、日本盛カップ（園田ダート1870m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

11月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、G1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた8戦目は、報知中津特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルシェーバーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月11日、中1週で迎えた9戦目は、神崎川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた10戦目は、小牧毅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイユータイヨウに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4歳（2003年）

1月14日、中2週で迎えた11戦目は、近畿畜産特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧毅騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた12戦目は、ウインターカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧毅騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、やしろ鴨川の郷特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧毅騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた15戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、日高銀聖特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた16戦目は、地方重賞のエトワール賞（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。