ツーエムアーマー（2014年生、母シュガーアート）

ツーエムアーマー（2014年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鎧」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時16歳）と交配したシュガーアートが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は石郷岡雅樹。戦績は、中央平地9戦0勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2017年のつつじ賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石郷岡雅樹から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、村上憲政によって1,134万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月16日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は484kg。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた2戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

4月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつつじ賞（笠松ダート1400m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のスリーサンウェイに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で三津谷隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

10月7日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で三津谷隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた7戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた8戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 小雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4歳（2018年）

4月8日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

4月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

5歳（2019年）

4月3日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg戻して迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

5月8日、中4週で迎えた12戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、一般C17（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のペイシャアコに2馬身の差をつけて順当に勝利した。

5月22日、中1週で迎えた13戦目は、根尾川特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野翔騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のイルファルコを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月7日、中1週で迎えた14戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、付知峡特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたスギノアルテミス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中3週で迎えた15戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、一般C6（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、フィオーレに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月19日、中1週で迎えた16戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセブンシーミノルに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、岐阜美少女図鑑カップしろゆり賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

9月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、一般B5 C3（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は水野翔騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒルノケープタウンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月11日、中3週で迎えた19戦目は、一般C3（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野翔騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のギャスケットをクビ差振り切って優勝

6歳（2020年）

4月6日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、笠松町商工会特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた21戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月11日、中2週で迎えた22戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のレパルスベイをクビ差振り切って6勝目を手中に収めた。

5月22日、中1週で迎えた23戦目は、付知峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた24戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、焼岳賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた26戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた27戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた28戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた29戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、一般C9（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月26日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイブーティーに6馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

12月11日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた31戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、蔵王山特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

2022年4月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。