レッドアステル（2016年生、母レッドエルザ）

レッドアステル（2016年2月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+星(ギリシャ語)。星のように光り輝く存在となるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したレッドエルザが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額4,400万円（11万×400口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月16日、デビュー戦はO.マーフィー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るライトアップゼアを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したルガールカルムに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月7日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

8月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのルスツ特別（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤアルパマに1馬身3/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

10月15日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレイニーランを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

4歳（2020年）

4月4日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったキングオブコージにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月25日、中7週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカントルに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（2021年）

1月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

2021年3月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。