ミュゼスルタン（2012年生、母アスクデピュティ）

ミュゼスルタン（2012年4月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したアスクデピュティが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦3勝。2015年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2014年の新潟2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、髙橋仁によって7,875万円で落札された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

8月10日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のソールインパクトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアヴニールマルシェをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2015年）

3月22日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月10日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

9月6日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

4歳（2016年）

6月19日、約9か月半の休み明けで迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のゴールデンバローズに2馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。