サラトガビューティ（1995年生、母サラトガフラッシュ）

サラトガビューティ（1995年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時8歳）と交配したサラトガフラッシュが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は乾皆雄。戦績は、中央平地12戦2勝2着2回、地方3戦0勝。1997年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1997年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

6月8日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマッケンロイヤルに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月12日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルメッサーに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月27日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アグネスワールドに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったボールドエンペラーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（1998年）

1月24日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月2日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4歳（1999年）

1月17日、中2週で迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。