アセンダントオー（1991年生、母リンボースミレ）

アセンダントオー（1991年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のゼンニホン（当時11歳）と交配したリンボースミレが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は長谷川一男。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方18戦1勝。主な勝ち鞍は1993年のアラ系3歳オープン。

経歴

デビュー前

藤原敏文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

7月24日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアヅマアルセドに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下の福島アラブ3歳特別（福島ダート1700m 雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

11月14日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、アラ系3歳オープン（福島ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキングオブチェスを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月11日、中3週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したブンブクヒリュウを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗れた。

3歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

4月9日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた7戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた11戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた12戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの常葉ステークス（福島芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4歳（1995年）

4月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、山田真裕美騎手を鞍上に迎えて、糸魚川特別（新潟(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、小嶋耕輝騎手を鞍上に迎えて、白勢特別（新潟(地)ダート1700m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月13日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、長谷川太行騎手を鞍上に迎えて、新緑特別（新潟(地)ダート1700m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、銀蹄賞（新潟(地)ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川太行騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた17戦目は、笹山特別（新潟(地)ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川太行騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた18戦目は、砂山賞（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川太行騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた19戦目は、天の川特別（新潟(地)ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川太行騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた20戦目は、新津特別（新潟(地)ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で長谷川太行騎手（5戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた21戦目は、新潟アラブ大賞典（三条ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で長谷川太行騎手（6戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、涼風特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で長谷川太行騎手（7戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月11日、中1週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、五泉特別（新潟(地)ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で長谷川太行騎手（8戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた24戦目は、加茂特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で長谷川太行騎手（9戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた25戦目は、栃尾特別（三条ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で長谷川太行騎手（10戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた26戦目は、新井特別（三条ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で長谷川太行騎手（11戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた27戦目は、ハボタン特別（新潟(地)ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で長谷川太行騎手（12戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

12月4日、中0週で迎えた28戦目は、初冬特別（新潟(地)ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は14戦連続で長谷川太行騎手（13戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

5歳（1996年）

4月4日、約4か月の休養明けで迎えた29戦目は、アラ系一般A2（三条ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で長谷川太行騎手（14戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月11日、連闘で迎えた30戦目は、かもしか特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で長谷川太行騎手（15戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のホリノファストに半馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。