タイセイヴィーナス（2018年生、母フラワーロック）

タイセイヴィーナス（2018年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ローマ神話の愛と美の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時15歳）と交配したフラワーロックが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は酒井牧場。戦績は、中央平地1戦1勝。主な勝ち鞍は2020年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,080万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月29日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロノクイーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

3歳（2021年）

4月3日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

8月4日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

9月20日、連闘で迎えた9戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したネフェルタリを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2022年）

4月24日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のインテンスフレイムに3馬身の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

8月6日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

5歳（2023年）

1月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

1月28日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

7月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

2023年7月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月15日、中9週で迎えた18戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、かわさきジャズ&かわさきミュートン記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた19戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、知ってる?愛川町!記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた20戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、楓特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた21戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

2023年11月14日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。