サトノギャロス（2016年生、母シャラポワ）

サトノギャロス（2016年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+パリのテニス競技場の名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時13歳）と交配したシャラポワが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2021年の吾妻小富士ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2020年のベテルギウスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月5日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタイミングナウに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月21日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオースミムテキに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のファイアーボーラーに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月23日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエピックアンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月4日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

4歳（2020年）

3月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は川島信二騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月20日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウテンスイにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、最後はフォルツァエフと並んで5着同着となった。

11月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンファストをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月20日、中5週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウワザシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月22日、中2週で迎えた16戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。