フジノコンドル（1998年生、母ダンスフィーバー）

フジノコンドル（1998年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のオジジアン（当時15歳）と交配したダンスフィーバーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中神牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方27戦8勝2着3回。2002年のサマーチャンピオン(G3)に勝利した他、2001年のサラブレッドチャレンジカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

後藤保厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2000年）

6月19日、デビュー戦は東川公則騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトミケンファントムに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中9週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の秋風ジュニア（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた3戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

11月19日、中4週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

3歳（2001年）

1月7日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の節分特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

2月24日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヤスミキャプテンに3馬身の差をつけて制した。

4月1日、中2週で迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイエイスタホスに7馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G3の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

5月21日、中2週で迎えた12戦目は、ライラック特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のマルゼンウイナーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月13日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったナリタオンザターフから1馬身差の2着となった。

7月25日、中5週で迎えた14戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったイシヤクマッハからクビ差の2着に惜敗した。

9月3日、中5週で迎えた15戦目は、3歳G3のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカチドキリュウに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

9月24日、中2週で迎えた16戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月31日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4歳（2002年）

1月1日、中8週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた18戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート2500m 雨/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

3月13日、中9週で迎えた19戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトラベラーに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月10日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンキューホーラーから2馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（10戦4勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

6月19日、中5週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのローレル争覇（P）（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイコクテイオーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月19日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（12戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた24戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（13戦5勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のミスイロンデルを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月1日、中6週で迎えた25戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（14戦6勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（15戦6勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月15日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた27戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、トパーズオープン（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた28戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（16戦6勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた29戦目は、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（17戦6勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2003年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、高千穂峰特別（佐賀ダート2000m 小雨/稍重）に出走。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。