レッドオルガ（2014年生、母エリモピクシー）

レッドオルガ（2014年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋完全な（印欧語族の言葉）。完璧な走りで頂点へ駆け上がる」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したエリモピクシーが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦5勝。2019年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、2019年の富士ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は426kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

3歳（2017年）

2月25日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディギャングを自慢の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

12月2日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリライアブルエースをクビ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

4歳（2018年）

2月12日、中9週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンスレイマンをクビ差振り切って優勝

5月6日、中7週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のチャンピオンルパンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

6月10日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月28日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインフェニックスをクビ差振り切って5勝目をゲットした。

12月15日、中6週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2019年）

2月3日、中6週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったインディチャンプにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月6日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月19日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた16戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

2019年12月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。