イチヨウライフク（2001年生、母ホマレノクイン）

イチヨウライフク（2001年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「一陽来復」。毛色は鹿毛。種牡馬のトワイニング（当時10歳）と交配したホマレノクインが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方22戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年のベストテンジョッキーズカップ(C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷口牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」と「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月12日、デビュー戦は柄崎将寿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は448kg。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず15着に敗れた。

3歳（2004年）

7月24日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柄崎将寿騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月8日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた5戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベテルギウス特別（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月7日、中7週で迎えた6戦目は、金井正幸騎手を鞍上に迎えて、ベゴニア特別（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、一般C4 11（高崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で金井正幸騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた8戦目は、一般C4 12（高崎ダート1330m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金井正幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（2005年）

1月19日、中5週で迎えた9戦目は、藤原良一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の一般C20（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原良一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた11戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原良一騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

2月27日、連闘で迎えた12戦目は、一般C19（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原良一騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマルタカアイドルをハナ差制して待望の初勝利を挙げた。

3月17日、中2週で迎えた13戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤原良一騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた14戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤原良一騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた15戦目は、一般C11（笠松ダート800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で藤原良一騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブライアンズソノに交わされて1馬身差の2着となった。

4月14日、連闘で迎えた16戦目は、一般C9（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤原良一騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のマウントリッチに半馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

4月22日、連闘で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋市平和公園特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズカジェミニから2馬身半差の2着となった。

5月28日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、権藤学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホウヨウゴンタに2馬身半の差をつけて制した。

6月19日、中2週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた19戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、ベストテンジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のロワヴィクトワールを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

7月9日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ケイアイプラスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月30日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた21戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラヴァーズデライト決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

8月16日、中1週で迎えた22戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オイワケモンショウに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で安東章騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したロードスクランブルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月23日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安東章騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバーニングハンマーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月23日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールドジャケットに3馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

11月27日、中4週で迎えた26戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。