タニノスバル（2006年生、母タニノマウナケア）

タニノスバル（2006年4月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋昴」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時9歳）と交配したタニノマウナケアが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着7回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の桑名特別(500万下)。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月13日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したアルテマイスターにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2009年）

1月24日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月24日、中4週で迎えた7戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオートクチュールを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

11月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたエリモサリュート決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

12月12日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったユメイッポにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

2月14日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したキュートシルフにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のノーブルストーンを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月20日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊中特別（阪神芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月6日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたヴァリアントレディ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月26日、中6週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の甘木特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4月30日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたトウショウフォアゴ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月8日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンフィルージュを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

5月28日、中2週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタマモコントラバスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月26日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のゆうき賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月6日、中5週で迎えた25戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

8月14日、連闘で迎えた26戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

6歳（2012年）

5月26日、約7か月半の休養明けで迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は難波剛健騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

7月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた31戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた32戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。