ベニシア（2021年生、母フクシア）

ベニシア（2021年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名由来の花の色『紅』とフクシアの『シア(幸せ)』の組合せ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時18歳）と交配したフクシアが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は上山牧場。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって1,100万円で落札された。

加藤士津八厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

12月16日、デビュー戦は田口貫太騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったスミレファーストに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月20日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林勝太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のジェットブレイクに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月3日、中5週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林勝太騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

9月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

11月17日、中6週で迎えた8戦目は、川端海翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川端海翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

4歳（2025年）

1月26日、中6週で迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月26日、中7週で迎えた12戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月25日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

7月20日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた15戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月15日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。