ジュメイラビーチ（1999年生、母Adoradancer）

ジュメイラビーチ（1999年3月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ドバイにある浜辺の名」。毛色は栗毛。種牡馬のSilver Deputy（当時14歳）と交配したAdoradancerが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2003年の箕面特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

7月27日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は498kg。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のマルゴフォーチュンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月22日、中4週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、クラウンバッハに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

6月8日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

7月12日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のベルリオーズを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

8月2日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた8戦目は、ケンタウルス特別（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のジョウノベネチアに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月28日、中5週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く持ち堪えて、最後は2着のエイシンハンプトンを半馬身振り切って制した。

12月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、勝ったセピアメモリーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5月30日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

8月28日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月19日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着に入った。

1月23日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

2月27日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた18戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたフジマサミラクル決め手に屈して半馬身差の2着となった。