ストロングクラウン（1987年生、母クラウンハツピー）

ストロングクラウン（1987年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時13歳）と交配したクラウンハツピーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は坂部牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。1991年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、1990年のキャピタルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は506kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトクレバーに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月3日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスイートアプサラスに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月25日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、最後はキーミノブと並んで6着同着となった。

5月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（5戦2勝）。22頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり20着に終わった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で増沢末夫騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた8戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた9戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったメジロマーシャスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた10戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリンドホシに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4歳（1991年）

2月3日、中6週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（10戦3勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったホリノウイナーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

2月23日、中2週で迎えた13戦目は、アメジストステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイズミサンシャインにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月23日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（12戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

12月21日、約8か月の休み明けで迎えた16戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5歳（1992年）

1月25日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（13戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた18戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（14戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた20戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスプライトパッサーを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

8月9日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。