クインズストーム（2011年生、母ケイアイベローナ）

クインズストーム（2011年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋攻めたてる」。毛色は芦毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時12歳）と交配したケイアイベローナが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地13戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の長良川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

9月8日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月9日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

12月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2014年）

2月1日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

4月13日、中7週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のギャングセブンに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月31日、中4週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

4歳（2015年）

10月17日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたトレジャーマップ決め手に屈してハナ差の2着となった。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミュゼダルタニアンをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5歳（2016年）

2月6日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。